震度6弱で家具が倒れて壁に穴
前回記事に続き地震被害の補修作業です。
今度は屋内の壁の穴を直します。
犯人はIKEAのBILLY(ビリー)という本棚です。
地震で倒れてきて別の家具に引っかかって斜めに止まったのですが、背面の脚部が壁にめり込みました。
ここで補修作業の結果を先に書くと、
『プロの仕上がりを求めるならプロに頼め』
です。
よーく見ないとわからないレベルの仕上がりにはできませんでした。
今回は、
補修箇所が足元の高さで視界に入りにくい & 家具の裏に隠れそうな場所
ということで、「失敗してもまぁいいか」ぐらいでDIYにチャレンジしたので後悔はしてません!
とはいえ、次回はもう少し上手に仕上げるために反省記録を残します。
穴あきの状況と作業の見立て
本棚の左右両サイドに相当する位置2カ所の穴です。
壁紙を突き破り石膏ボードに貫通しています。
このため、
- 石膏ボードの穴を塞ぐ
- 塞いだ上から壁紙を貼る
の2ステップで作業を進める必要があります。
必要な道具と材料
Google先生を頼りに必要部材をリストアップ。
石膏ボード穴塞ぎに必要なもの
どうやら石膏ボード切り出して張り付けるパターンと、パテで穴埋めするパターンがあるようです。
今回は3cm幅のスリット状の細長い穴だったので、パテ埋め方式を採用しました。
- 石膏ボード用穴埋めパテ
- ゴムベラ(パテ埋め作業量)
- ファイバーテープ(リペアプレート)
パテの落下やはみ出しがありそうだったので、マスキングテープや新聞紙も用意します。
壁紙補修に必要なもの
壁紙の方は破れた部分だけ貼りかえる形になります。
新築時の余った壁紙をキープしていたので助かりました。
- 壁紙
- 壁紙のり
- 壁紙用ローラー
- カッター
- 定規
他にはみ出たのりの拭き取り用に、水と雑巾を用意しました。
石膏ボードの穴埋め作業
パテ埋めの準備作業
パテ埋めは穴部分だけに行うので、小さい範囲で壁紙を剥がしておきます。
また、石膏ボードの割れた断面がギザギザなのでカッターで滑らかにます。
砕けた石膏が付着しているとリペアプレートの接着が弱くなったり、パテが密着しなさそうなので拭き取ってきれいに掃除します。
一応マスキングしましたが壁紙は後からもう一回り大きくカットするので、必要ない作業だったかもしれません。
マスキングテープは壁紙用と記載があるものをホームセンターから買ってきました。
粘着力が弱く壁紙を傷めないもののようです。
ファイバーテープ(リペアプレート)を貼る
パテ埋めの際に補強になるリペアプレートを貼ります。
ホームセンターで目に付いた「日本ミラコン産業 室内壁の補修 ネットシート」というのを買ってきました。
パッケージの説明書きを見て、パテ埋めせずにそのまま壁紙を貼れそうに思ったんですね。
現物を見てみたら、壁紙の支えになるプレートが結構分厚くて、壁紙に段差ができそうだったのでそのまま使うのは止めました。
パテ埋め専用のテープが安く売られていますので、こっちが正解だったようです。
結局、買い直すことはせずにネットシートのプラスチックプレートを無理やり剥がして普通のファイバーテープとして使いました……
下地のパテ埋め作業
壁の穴を埋めるためのパテは近所のホームセンターで見つけた「レッドデビル ワンタイム」という商品を選択。
ちょっと高かったですが最初から半練り状態で扱いやすそうに見えたので。
ゴムベラも新しく購入。
小さすぎると作業性が悪いので、穴の大きさに合わせたものを用意します。
パテは牛乳パックを開いたものに取り出して、少しこねてから塗り始めます。
今までの写真と別の穴ですが、ワンタイムを塗った後はこんな感じになりました。
ゴムベラを使ってファイバーシートにパテを押し込む様な感じで、ある程度厚みを出して強度を確保するようにしました。
ワンタイムは厚塗りする場合にも非常に作業性が良く、素人向きだったのかもしれません。
それと、ここまででもう一つ感動が。
「ゴムベラは絶対必要。買ってよかった~」
ホムセンで見つけた安いゴムベラでしたが、適当なもので代用したりせず専用品を買うべきです。
適当な道具で平らに仕上げるのはかなり難しいです。
下地の仕上げ作業
ワンタイムの説明書きには仕上げのパテを濡れと書いてあったので、ホムセンで隣に置いてあった「メイコー ファミリーパテ」を合わせ買い。
こちらも最初から半練り状態のDIY向き商品です。
ワンタイムと違って薄塗り用になります。
ワンタイムがしっかり乾燥して硬化してからの作業になります。
これは絶対です。
塗り終わるとこんな感じで、ファイバーテープの段差が消えるように滑らかに仕上がればいいんじゃないかと思って塗ってます。
作業的にはワンタイムよりファミリーパテの方が塗りにくかったです。
薄塗りで乾燥が早いのか、ゴムベラを往復させると表面が荒れやすい感じ。
なので、最後の仕上げに120番の紙やすりで軽く均しました。
壁紙を貼る
このステップが作業のハイライトです。
下地処理の技術に加えて、壁紙の扱いは技術が要るんだなという事を実感しました。
クロス職人さんはすごいです。
壁紙の模様を合わせる
この部屋の壁紙は塗り壁調の複雑な柄なので、模様がずれないように補修用の壁紙をしっかり合わせる必要があります。
最初は一致場所が見つからずに悩みましたが、よく見ると20cm幅ぐらいで繰り返しパターンになっていたので、それに気づいたら簡単に合わせられました。
壁紙をカット
位置を合わせたらパテ埋めエリアより一回り大きなサイズで切り抜きます。
ズレないようにしっかり押さえてカッターを垂直に立ててカットするだけなのですが、どうにもうまくいかずに何度かやり直すことになってしまいました。
というのも、
- 壁の一番下の穴で作業姿勢に無理がある
- 金属の普通の定規をガイドにしたけどズレやすい
こんなことがあってスパッといかないんです。
で、カットした壁紙を合わせてみると変な隙間ができたり、少しだけ重なったりで……
プロは地ベラという道具を使うらしいということを作業が終わってから知りました。
確かに力を入れやすい感じがします。
壁紙をのりづけ
のりづけには壁紙用のりとローラーが必要です。
ローラーはもともと持っていたのでのりだけ買いました。
先ほどの地ベラも併せてこんなセットがあるのでこれを買えばよかったです。
壁紙と壁両方にのりを付けて壁紙を貼りつけた後、ローラーでしっかり押し付ければOKです。ここは結構簡単です。
はみ出たのりは水拭きすれば良いですし。
のりはへらを使って全面に端っこまでしっかり塗りました。のりが無い場所があると、そこからはがれる気がしたので。
ネットで検索すると端部にはジョイントコークを使いなさいというのもあったんですが、そこまではしませんでした。
後からはがれてきたら、壁紙補修用の接着剤でくっつければいいかなと思いまして。
最後は地震対策
仕上がりは冒頭の写真の通り。
強めの光が当たると、ほんの少しの段差や隙間・凸凹が浮き上がって見えてしまいます。
こういった部分補修で完全にフラットにするというのは本当に難しい。
自分自身もひどい地震直後で精神的にも平常状態じゃなくて慌てていたんですね。
もう少し落ち着いて、商品の物流も正常に戻った後に、
- ちゃんとした道具や材料をそろえる
- 自分自身の練習
そういったことが必要なレベルの難易度なんだなと今になって反省。
もう一つ。
古い壁紙は日焼けして褪色しています。
今回は本棚の裏に隠れた壁紙だったので、補修用の壁紙と色の違いが目立ちませんでしたが、日当たりのいい場所の壁の場合は色の違いも出てしまったかもしれません。
まだ余震が続いていますし、今後も強い地震があるかもしれないとのことだったので、突っ張り棒を取り付けて今回の作業は完了です。
今日もお疲れさまでした。
皆さんも地震対策をしっかりと!