- 手洗い付きトイレの手洗い器の水あかをどうにかしたい
- 結果を最初にご紹介
- トイレタンクのタイプ
- 大まかな作業の流れと必要な工具
- 水垢落としやコーディングに必要なもの
- まずは分解
- 陶器専用研磨パッドで荒く研磨
- どうにもならない水垢は耐水ペーパーで
- コーティング作業
手洗い付きトイレの手洗い器の水あかをどうにかしたい
我が家のトイレはタンク上部に手洗い器が付いているタイプです。
この手洗いボウル部分と蛇口部分は、年末大掃除に拭き取る程度でほとんど掃除をしていませんでした。
そのまま15年以上使った結果、ホコリと水垢ががっちり結合した輪ジミになり、少しこすった程度ではビクともしないガンコな汚れに進化してます。
今までクエン酸で柔らかくする方法や、クレンザーやメラミンスポンジで削り落とす方法を試したのですが全く歯が立たず。
今回は、便座部分も含めてトイレ自体の寿命が終わりに近いということもあって、思い切って水垢を研磨し、市販のコーティング剤でコーテイングを試みることにしました。
新しめのトイレだったら躊躇する手法ですが、ここまで古いと惜しくはないので。
※記事の写真はすべて清掃後に撮ったものです。掃除中は夢中で忘れてました。
結果を最初にご紹介
この記事の作業を行った約一ヶ月後の状態です。
水垢の再付着は無く、コーティングの撥水効果が維持されています。
さすがにホコリは付着しますが、軽く拭き取るだけで綺麗になります。
数年後にどうなっているかはわかりませんが、今のところ大満足の結果が得られています。
トイレタンクのタイプ
INAX 手洗付密結タイプ
大まかな作業の流れと必要な工具
作業の流れはこんな感じ。
- 手洗い器を外す
- 手洗い器をボウル(水受け)と蛇口部分に分解する
- 陶器のボウルの水垢を落とす
- 蛇口部分の水垢を落とす
- ボウルの下地処理を行う
- ボウルに陶器用のコーティングを施す
- ボウルに蛇口を取り付ける
- タンクに手洗い器を装着
蛇口取り外しにスパナが要りますが、それ以外の特別な工具は不要です。
水を止める必要も無かったです。
水垢落としやコーディングに必要なもの
頑固な水垢を落とす作業に、市販の研磨材+耐水ペーパーを使いました。
最初は研磨材だけで済ませたかったのですが、それだけではダメで手持ちの耐水ペーパーも持ち出したというのが本当のところです。
陶器専用の研磨材に選んだのはこちらの商品です。
類似商品と比較したわけではないですが、中ボス程度の水垢汚れはきれいに落ちたので、かなり高評価です。
ラスボスの水垢は、これでは太刀打ちできず、最終兵器として耐水ペーパーを準備。
傷が付くのが怖かったので600番と、1000番をチョイスしてます。
コーティング剤はこちらの商品を購入してみました。
我が家のトイレは2台ありますが、これ一つで2台分間に合う量でした。
まずは分解
手洗い器はタンクの上に載っているだけなので、上に持ち上げるだけで外れます。
陶器なので落っことして割れたり欠けたりさせないように、慎重に取り扱います。
作業の邪魔になるので、蛇口というか手洗い水の吐出口を外します。
裏返して、蛇口を固定しているナットを外すことで、ポロっと抜けてきますので簡単に分解できました。
写真はきれいなのですが、実はボウルの裏側がカビていたので、浴室用のカビキラーでカビ取りしています。
作業する上で、カビだらけの物を触るのはイヤだったので……
ちなみに掃除中のトイレですが、こんな感じで取り外した蛇口を差し込んでおけばとりあえず使えます。
これをやる前に水を流してしまうと大変なことになるので注意です。
陶器専用研磨パッドで荒く研磨
まずは全体を中性洗剤で洗い、ホコリなど軽い汚れを流しておきます。
ここから先の作業は水を使うので、浴室で行っています。
手洗い器の穴を塞がないように適当な台に載せて作業すると、すすいだ水が流れていくので作業が楽になります。
水垢や輪ジミのエリア毎に水垢のガンコさが違います。
赤いところが中ボスクラスで、陶器専用研磨パッドで対処します。
ここで、アズマ工業製のアズマジック 洗面台用研磨パッドを開封します。
2枚入りです。今回は2台のトイレの掃除をしたのですが、1枚で間に合いました。
表面が結構ざらざらしています。
材質表を見ると「ガラスパウダー」と記載がありましたのでこれが研磨剤のようです。
水を付けて擦るだけで黒い輪ジミが一気に落ちました。かなり気持ちいいです。
蛇口根元の結晶化した水垢もこれで簡単に削り落とせます。
陶器専用を謳うだけあって表面に研磨傷はついていないように見えます。
削り落とす作業なので新品のトイレに使うのは躊躇われますが、我が家の古いトイレであれば最適なアイテムでした。
あとは、指で手洗い器全面をさすって、ざらざらした水垢を探して一通り削っていって終了です。どうしても落ちないところが残りますが、そこは次の作業で対処します。
ついでに分解した蛇口の吐出口にも水垢が固まっていたので、これで削り落としてしまいました。
蛇口は樹脂で出来ている感じだったので、ほんとは使ってはダメなのですが下向きの口で普段は見えない場所だからいいかなということで。
どうにもならない水垢は耐水ペーパーで
手洗い器の排水口周辺(水垢エリア写真で青くで示した範囲)は、水垢が大きな塊として固着してしまっていて、研磨パッドでは落ちませんでした。
ここはある程度の磨き傷を覚悟の上で耐水ペーパーで削り落とすことにします。
番手は#320、#600、#1000とあるのですが、荒目の#320は怖かったので#600から始めました。
実際やってみると、水垢はかなりの大物で#600だと何度も何度も擦らないとツルツルになりません。
覚悟を決めて#320から始めた方がはかどったかと思われます。
それと耐水ペーパーは指で挟んで擦っていました。ブロックも使ったのですがうまく局面にフィットしなくて。
仕上げは#1000です。水垢が落ちて表面が滑らかになってくると、耐水ペーパーが手洗い器に貼りついて動かしにくくなります。
ここまできたら、最終的に指の腹でさすったり、水を流して撥水状態を見て平滑になったかどうかを判断します。
排水口が一番やっかいですが、見えないところなのでここは手を抜いてもいいかもしれません。
コーティング作業
WAKI SANGYO 陶器専用洗面コーティング剤を開封します。
丁寧な説明書が付属してくるので、手順に従って作業していきます。
基本的な流れはこんな感じです。
冬場だったので、ここから乾燥完了し使えるようになるまで6時間以上掛かりますね。
- ここまでの研磨剤や研磨カスをきれいに流す
- 付属のクリーナーでもう一度研磨処理
- クリーナーを流し乾燥させる
- コーティング作業を行う
- コーティング面を乾燥させる(3~6時間)
コーティング剤の塗布範囲は手洗い器ボウルの内側としました。
コーティングの肝は下地処理になります。画像の青色部分を対象に作業を行います。
- 付属のクリーナーで丁寧に研磨して、もう一度汚れがきれいに落ちているかしっかり確認
- コーティング前に水分を完全に飛ばす
- コーティング前にホコリが付着していないかどうかしっかり確認
ここまでできていれば、手順通りの作業で簡単にコーティングは終わります。
コーティング剤はけちらずにたっぷり塗布した方が、仕上がりがきれいです。
(説明書に書いている通りです。少なく付けたらスジがでてしまいました)
あとはしっかりコーティング面を乾燥させ硬化しきればOKです。
本品は洗面台用のコーティング剤なのですが、トイレの手洗い器であれば何かをぶつけたり、落ちにくい汚れをこすったりする頻度が少ないので、長持ちが期待できそうな気がしています。
今日もお疲れさまでした。