階段の踏板の浮きを補修してみる
階段の踏板が剥がれてベコベコです
自宅の階段の踏板部分、表面の化粧板の接着が剥がれて浮いてきてしまいました。
これが1段2段ということではなく、階段全部です。
実は新築して数年後に全く同じ状況が発生していて、ハウスメーカーさんに補修をしてもらってました。
ですから、再発という事になります。
前回補修から10年は経過していないと思うのですが、元々の階段の部材が悪かったのか、日当たりや湿度の影響なのか……
放っておくと、化粧板の割れ等に被害が拡大しそうなのでどうにかDIY補修を試みます。
セルフ補修プラン
階段の化粧板の剥がれ、浮きの状況を図にしてみました。
踏板の中身は多分合板で、表面に薄い化粧板を張り付けている構造だと思われます。
化粧板の接着不良か劣化による剥がれ、化粧板の反りによる浮きなので、それをどうにかすると。
過去のハウスメーカーの補修作業を見ていたのですが、蹴込板と踏板の継ぎ目部分に小さな穴をあけて、瞬間接着剤を流しこんでいたと記憶しています。
これを自分で行う場合、瞬間接着剤をうまく流し込む自信がありません。
固着が早いので、失敗したら取り返しがつかなくなりそうで。
今回は普通の木工用ボンドで実施してみます。
これだと、固まるまでの時間が長いので、素人が失敗してもリカバリーする時間がありそうです。
反面、固まるまで化粧板と合板を密着させ続ける必要があるので、ジャッキを使って圧を掛けるプランにしました。
趣味のDIYなので、時間だけはたっぷり掛けられます。一日1段ずつじっくり進めていけばOKです。
これを図示にするとこんな感じ。
作業の道具
用意した道具はこんな感じ
- 自作のジャッキ
- 木工用ボンド
- ゴムベラ
- 濡れ雑巾
井上工具さんのゴムヘラ、以前壁の穴の補修に使ったものがあったので今回も使います。これすごく使いやすいんです。
自作ジャッキについて
ジャッキは、ホームセンターの基礎金物コーナーで見つけた「鋼製束(コウセイヅカ)」を使います。
1,000円未満で購入でき、長さも選べました。
これをツーバイフォー材に固定しています。
木工用ボンドを流し込む
作業自体は単純です。
ゴムヘラを使って、木工用ボンドを蹴込板と踏板の隙間に押し込んでいくだけ。
化粧板は浮いているので上下に動きます。これを利用してうまくボンドを隙間に入れ込むことができました。
接着剤はすぐには乾かないので、接着剤をつぎ足しながらヘラを何度も上下させ限界まで押し込んでいきます。
はみ出した接着剤は、濡れ雑巾で綺麗にぬぐい取ります。
少しでも残っていると、自作ジャッキがくっついてしまいますから、丁寧に。
乾燥まで圧を掛ける
あとは、自作ジャッキを挟み込み適度に圧を掛ければOKです。
ツーバイフォー材の長さが足りなかったので、階段1段を2回に分けて接着作業を行いました。
本当は階段幅いっぱいの材料を用意した方が良かったですね。
その場合、鋼製束は3~4本必要になるかもしれません。
仕上がりと注意点
1~2時間程度乾燥させれば、ジャッキを外しても大丈夫だと思います。
しっかり拭き取っていればボンドがはみ出ることもありませんし、かなりきれいに仕上がりました。
注意点として化粧板が少しでも浮いていると、踏板を踏んだ時にキシミ音が出ます。
自作ジャッキで圧を掛ける作業は非常に大事でした。
また、ボンドを流し込んだといっても、化粧板の端っこだけがくっついている状態と思われます。
再発の可能性はあると思いますので、また再発したら今度は穴をあけて流し込むしか無さそうです。
今日もお疲れさまでした。