バラバラの初代ゲームボーイ DMG-001
今日は任天堂の初代ゲームボーイを組み立てます。
断捨離中に発掘したものなのですが、黄ばんでしまっていたので、分解してプラスチックの外装部品を漂白したのです。
ということで、普通は分解手順なのですが、逆に組み立て手順を書いていくという変わった記事になっています。
写真の矢印部分、拡張端子のカバーが漂白前の黄ばみです。ボディの方は漂白後で元のグレーに戻りました。
漂白のやり方は「プラスチック」「黄ばみ」「ワイドハイターEX」等のキーワードでググると山ほどヒットします。
プラスチックの黄ばみと戦ってきた先達に感謝です。
自分はEXじゃない普通のワイドハイターを薄めて使ったので、漂白に約2週間ほどかかりました。
組み立て道具
ゲームボーイの分解・組み立ては、Y型の特殊ドライバーと普通のプラスドライバーの2本あればOKです。
大昔に買った工具に使えるものがあったので、今回は道具購入は無し。
この写真と同じ特殊ドライバーは今も販売されてました。
組み立て式でグリップ部分が無いつくりなので、強い力を入れにくいです。
本格的に作業されるのであれば専用のものを購入された方が良いです。
ゲームボーイの構成部品
写真のものが全てです。
後のゲームボーイアドバンスやニンテンドーDSに比べたら非常にシンプル。
外装のケース部品のプラスチックも厚みがあり、堅牢さを感じます。
底面ケースの組み立て
持った時に背面側になるケースから組み立てていきます。
乾電池をセットする側を表にしておきます。
3つある乾電池の電極を取り付けます。
はめ込み式なので、向きを合わせて矢印の箇所に差し込めばOKです。
爪が噛み合うので押し込めば抜けなくなります。
作業完了後はこうなります。
ケースを裏返します。
続けて、金属板を取り付けます。矢印の箇所にプラスネジで取り付ければOKです。
次は基板とメインスイッチです。
写真の通り、基板は電線で子基板2つに繋がっています。
メインスイッチのプラスチック部品は矢印のところに取り付けます。
取付完了後のメインスイッチはこうなります。
ねじ止めはないので、基板側のスイッチ部品の突起にプラスチック部品をかみ合わせてケースにセットしてください。
基板取り付けの全体写真です。
2つの子基板の内、イヤホンジャック基板の方はねじ止めがあります。もう一つの子基板は溝にセットするだけです。
大きな基板の方も、ねじ止めがあります。
これで、底面ケースの組み立ては終了です。
上面ケースの組み立て
上側のケースを裏返します。
十字キーやボタン類をセットしていきます。
位置を合わせて載せるだけです。
スタート・セレクトボタンには、ケース側に突起があるので、ボタン側の穴と合わせてください。
他は入るようにしか入らないので問題ないかと思います。
次に、ボタン類の電極を載せていきます。
十字キーとA・Bボタン用の電極は、スタート・セレクトボタン同様にケース側の突起と穴を合わせる必要があるので注意してください。
せっかくなので取り付け前に、無水エタノールを綿棒につけて、電極の汚れを掃除しておきます。写真の矢印の箇所の黒い部品がそうです。
続いて液晶画面基板を取り付けていきます。
液晶側がケースの表になるようにセットします。
この写真だと、基板をひっくり返して載せる形になりますね。
基板をひっくり返す前に、ボタン類の電極との接点が基板側にもありますので、これも、無水エタノールで清掃しておきます。
それと、液晶画面とケース側の液晶カバーの間にホコリや汚れがあると目立ちますので、ここも掃除しておきます。
いざ組み立て。
スピーカーの取り付けは、突起があるのでそこをケースの溝に合わせてください。
ケース側に基板を固定する爪が飛び出ています。基板をしっかり押し込んで爪をかみ合わせてください。写真のカーブ型の矢印の箇所です。
あとは大量のねじをどんどん締めこめばOKです。
上面ケースが完成しました。
ケースの合体
底面ケースと上面ケースを合体します。
まずは、液晶画面のフレキシブルケーブルを底面側の基板に接続します。
無理な力を掛けないように気を付けたうえで、しっかり奥まで差し込みます。
上面ケースと底面ケースを組み合わせて、最後のねじ止めです。
ここでY型の特殊ネジを使います。
力を入れすぎないように注意して締めこみます。
最後に側面の拡張端子のカバーと、乾電池ケースの蓋をセットして完成です。
動作確認
単三電池4本と、ゲームカセットを準備して動作確認です。
カセットをセットして、メインスイッチをONします。
ばっちり起動しました。
液晶画面のライン抜けも無く、電源LEDもしっかり点灯しました。
ゲームプレイと音楽も大丈夫そうです。
作業完了です。
ここまでで30分程度だったでしょうか。
お疲れさまでした。