地震後の温水ルームヒーター用ボイラーのエラー

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震度6弱でコロナ温水ルームヒーターがエラー

夜中に3.11当時を思い起こす大きな揺れに襲われまして、翌日明るくなってから家屋や家電の破損がないかどうか調べていました。

ここで、コロナの温水ルームヒーターがエラー表示で動かない事に気づきました。

3月も半ばで今年の暖房はエアコンだけで十分ですし、15年以上使用している古い機種なので諦めてもいいのですが、配管の破損が心配だったのでちゃんと調べてみます。

メーカー:コロナ

ボイラー型番:UHB-G1000H

購入時期:15年以上ぐらい前

 

不具合の状況

ボイラーと室内機の電源をONして、暖房を稼働させるとボイラーのリモコンにエラーが表示されて稼働しないという状況です。

  • 初回稼働時:エラー13(燃焼不良)
  • 2回目以降:エラー11(不着火)

 

灯油がボイラーに送られていない感じです。
電源をON/OFFし暖房を動かし直しても、毎回エラー11で温風が出てきません。

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取扱説明書を確認

まずは、震度6弱の大きな揺れだったので灯油の配管外れや破損を疑いました。

外に出て確認したところ、灯油タンクの油量が極端に減っているということはなく、こぼれた灯油のにおい、地面に灯油が漏れた形跡もありませんでした。

まずは、その線は無いと一安心。

 

次は、説明書の方を確認します。
関係しそうな箇所は……

  1. 定油面器のセット
  2. 空気抜き

ぐらいでしょうか。

 

定油面器のセット

ここが本命です。
石油ストーブなどにもついている装置で、強い振動が加えられた時などに灯油を遮断して燃焼を止める装置です。

あれだけ強い揺れだったので、この装置が影響を受けたはず。

 

作業は簡単です。

  1. ボイラーのコンセントを抜く
  2. カバーを外す
  3. 定油面器のリセットボタンを押す
  4. カバーとコンセントを元に戻す

 

必要な道具は、プラスドライバーと手袋があればOKです。
余談ですが、自分はこういう柄の長いグリップドライバーが使いやすくて好きです。
作業スペースがあれば、最初にこれをチョイスしちゃいます。

 

カバーの取り外し

コンセントを抜いたのち、ボイラー上部のプラスネジを2本外します。

ネジを回しているうちに、カバー上部が勝手に手前に浮いてきますので、簡単に取り外すことができます。

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定油面器のリセットボタンを押す

これでボイラー内部にアクセスできるようになります。

リセットボタンは最下部の真ん中あたり。
配管や柱に隠れた裏側に赤いボタンがあります。
汚れすぎて赤いかどうかすら怪しかったですが、一つしかボタンが無いのですぐにわかりました。

これを押せばリセット終了です。
一度カチッとなると、二回目からは手ごたえが無くなるのでちゃんとリセットできたかすぐにわかります。

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動作確認

カバーを閉じる前に一度動作確認をしてみます。

 

コンセントを差し込み、室内のボイラーリモコンをON。
室内機も即暖ボードでON。

 

ボイラーが着火し温風が出ました!

 

狙い通り一発で動作しました。簡単でよかった。
これで来シーズンも使えそうです。

後はカバーを取り付けて作業完了です。

 

オイルフィルタの掃除

ついでなのでオイルフィルタのゴミも掃除しておきます。
灯油タンクの根本にもフィルタが付いていて、このボイラーの脇にもフィルターが付いているという2段構えの構造になっていたので、ここの掃除はしたことが無かったのです。

必要な道具は、レンチ、マイナスドライバー、耐油手袋、ウェス、灯油の受け皿です。

 

 

フィルターの分解

最初に忘れずに灯油タンクの元栓を閉じます

 

フィルター分解作業では灯油がこぼれるので、受け皿を用意してから作業します。
手袋も装着です。灯油のにおいはなかなか落ちないですからね。

カップの下側にレンチをかけて回すと外れてきます。

f:id:mototsuma:20220321085749j:plain※写真撮影時はスマホ操作のため手袋外してます



フィルターの掃除

フィルターは灯油で軽く洗ってあげます。
見た感じ異物がでてくるとか、灯油が濁るとかなかったのでキレイだったみたいです。

カップの方にも異物は無く、水も溜まっていない感じでした。
灯油タンク根元のフィルターが十分にお仕事してくれていたようです。

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空気抜き

元通りに組み立てたら、配管の空気を抜きます。
これを忘れるとボイラーに灯油が送られないことがあります。

最初は地震で配管に空気が混入したのを疑ったのですよね。
そんなことは無かったようなのですが。

オイルフィルターのねじがしっかり閉まっていることを確認したら、灯油タンクの元バルブを開け、灯油を送り込みます。

次に、オイルフィルターの上部のねじを少しずつ緩めます。
ある程度回すと空気と灯油がブシュブシュと出てきます。

f:id:mototsuma:20220321091533j:plain空気が抜けきると、灯油だけがにじみ出てくる状態になるので、ここでねじを締めて作業完了です。

 

水位計のぞき窓の交換

ついでのついでに、温水の水位計ののぞき窓をどうにかします。
長年の屋外生活で透明なのぞき窓が黄ばんでしまって、全く温水の水位がわからない状態になっているのです。

ここ何年かはシーズン初めにカバーを外して確認していたのですよね。

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のぞき窓を作ってしまう

交換と言っても古い機種ですし暖房機能に関係のない箇所ですから、メーカーに修理を頼んで出張修理のお金を支払うのは躊躇ってしまいます。

自分で透明なパーツを作って、接着剤で張り付けることにしました。

必要なものはこんな感じ。

  • 透明アクリル板
  • ホットカッターやアクリル専用カッター
  • ヤスリ
  • 接着剤

 

アクリル板をカット

1mm厚の透明アクリル板の小片を見つけたのでそれを使います。
以前何かを工作した時の余り材料ですかね。
購入するとなると結構高いので、端材を捨てないでおく癖が付きました。

 

オリジナルののぞき窓部品を外して、これになぞる形で型取りします。

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今回の道具はホットカッターとかヒートナイフと呼ばれているもの。
熱の力でアクリル板をカットします。
これも手元にあったものです。刃が汚れて汚いですが使えるでしょう。

 

金属の定規を当ててホットカッターで少しずつカットしていきます。
ただ金属定規に熱を取られて、なかなかアクリル板が溶けないのですよね。
なにかいい方法を知りたいです。

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ある程度切れ目が入ったら、手でパキッと割ってしまいます。
切り出した後は、ヤスリでバリを取るので問題ありません。

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新しいのぞき窓を取り付け

取り付けは接着剤にします。
オリジナルは爪でひっかける形でしたが、くっついてればなんでもいいので。
窓が見えればダクトテープで貼りつけてもいいくらいです。

 

こちらも手元にあった適当な強力接着剤で。
クリヤータイプなのでのぞき窓には最適です。

 

接着作業はこんな感じ。バリ取りと清掃をしっかりやれば失敗しません。

  1. ヤスリでバリをとり平らにする
  2. 窓とカバー両方の接着面は無水エタノールでしっかり清掃
  3. 接着剤は薄く塗る
  4. 貼り合わせた後は重しを載せる

 

完成です!見違えました。
温水量も適量ですね。

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足りないときは補充液を足しましょう。

 

ついで作業を山盛りやってしまいました。これで全部終了です。
今日もお疲れさまでした。

古いトイレ手洗い器の水垢除去

手洗い付きトイレの手洗い器の水あかをどうにかしたい

我が家のトイレはタンク上部に手洗い器が付いているタイプです。
この手洗いボウル部分と蛇口部分は、年末大掃除に拭き取る程度でほとんど掃除をしていませんでした。

そのまま15年以上使った結果、ホコリと水垢ががっちり結合した輪ジミになり、少しこすった程度ではビクともしないガンコな汚れに進化してます。

 

今までクエン酸で柔らかくする方法や、クレンザーやメラミンスポンジで削り落とす方法を試したのですが全く歯が立たず。

今回は、便座部分も含めてトイレ自体の寿命が終わりに近いということもあって、思い切って水垢を研磨し、市販のコーティング剤でコーテイングを試みることにしました。

 

新しめのトイレだったら躊躇する手法ですが、ここまで古いと惜しくはないので。
※記事の写真はすべて清掃後に撮ったものです。掃除中は夢中で忘れてました。

 

結果を最初にご紹介

この記事の作業を行った約一ヶ月後の状態です。

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一ヶ月後手洗い器

水垢の再付着は無く、コーティングの撥水効果が維持されています。
さすがにホコリは付着しますが、軽く拭き取るだけで綺麗になります。
数年後にどうなっているかはわかりませんが、今のところ大満足の結果が得られています。

 

トイレタンクのタイプ

INAX 手洗付密結タイプ

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タンク外観

大まかな作業の流れと必要な工具

作業の流れはこんな感じ。

  1. 手洗い器を外す
  2. 手洗い器をボウル(水受け)と蛇口部分に分解する
  3. 陶器のボウルの水垢を落とす
  4. 蛇口部分の水垢を落とす
  5. ボウルの下地処理を行う
  6. ボウルに陶器用のコーティングを施す
  7. ボウルに蛇口を取り付ける
  8. タンクに手洗い器を装着

蛇口取り外しにスパナが要りますが、それ以外の特別な工具は不要です。
水を止める必要も無かったです。

 

水垢落としやコーディングに必要なもの

頑固な水垢を落とす作業に、市販の研磨材+耐水ペーパーを使いました。
最初は研磨材だけで済ませたかったのですが、それだけではダメで手持ちの耐水ペーパーも持ち出したというのが本当のところです。

 

陶器専用の研磨材に選んだのはこちらの商品です。
類似商品と比較したわけではないですが、中ボス程度の水垢汚れはきれいに落ちたので、かなり高評価です。

 

ラスボスの水垢は、これでは太刀打ちできず、最終兵器として耐水ペーパーを準備。
傷が付くのが怖かったので600番と、1000番をチョイスしてます。

 

コーティング剤はこちらの商品を購入してみました。
我が家のトイレは2台ありますが、これ一つで2台分間に合う量でした。

 

 

まずは分解

手洗い器はタンクの上に載っているだけなので、上に持ち上げるだけで外れます。
陶器なので落っことして割れたり欠けたりさせないように、慎重に取り扱います。

 

作業の邪魔になるので、蛇口というか手洗い水の吐出口を外します。

裏返して、蛇口を固定しているナットを外すことで、ポロっと抜けてきますので簡単に分解できました。

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裏側のナット

写真はきれいなのですが、実はボウルの裏側がカビていたので、浴室用のカビキラーでカビ取りしています。
作業する上で、カビだらけの物を触るのはイヤだったので……

 

ちなみに掃除中のトイレですが、こんな感じで取り外した蛇口を差し込んでおけばとりあえず使えます。
これをやる前に水を流してしまうと大変なことになるので注意です。

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いちおう使えます

 

陶器専用研磨パッドで荒く研磨

まずは全体を中性洗剤で洗い、ホコリなど軽い汚れを流しておきます。
ここから先の作業は水を使うので、浴室で行っています。
手洗い器の穴を塞がないように適当な台に載せて作業すると、すすいだ水が流れていくので作業が楽になります。

水垢や輪ジミのエリア毎に水垢のガンコさが違います。
赤いところが中ボスクラスで、陶器専用研磨パッドで対処します。

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水垢エリア

ここで、アズマ工業製のアズマジック 洗面台用研磨パッド開封します。
2枚入りです。今回は2台のトイレの掃除をしたのですが、1枚で間に合いました。

表面が結構ざらざらしています。
材質表を見ると「ガラスパウダー」と記載がありましたのでこれが研磨剤のようです。

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研磨パッド

水を付けて擦るだけで黒い輪ジミが一気に落ちました。かなり気持ちいいです。
蛇口根元の結晶化した水垢もこれで簡単に削り落とせます。

陶器専用を謳うだけあって表面に研磨傷はついていないように見えます。
削り落とす作業なので新品のトイレに使うのは躊躇われますが、我が家の古いトイレであれば最適なアイテムでした。

 

あとは、指で手洗い器全面をさすって、ざらざらした水垢を探して一通り削っていって終了です。どうしても落ちないところが残りますが、そこは次の作業で対処します。

 

ついでに分解した蛇口の吐出口にも水垢が固まっていたので、これで削り落としてしまいました。
蛇口は樹脂で出来ている感じだったので、ほんとは使ってはダメなのですが下向きの口で普段は見えない場所だからいいかなということで。

 

どうにもならない水垢は耐水ペーパーで

手洗い器の排水口周辺(水垢エリア写真で青くで示した範囲)は、水垢が大きな塊として固着してしまっていて、研磨パッドでは落ちませんでした。

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ラスボス水アカ

ここはある程度の磨き傷を覚悟の上で耐水ペーパーで削り落とすことにします。

番手は#320、#600、#1000とあるのですが、荒目の#320は怖かったので#600から始めました。

 

実際やってみると、水垢はかなりの大物で#600だと何度も何度も擦らないとツルツルになりません。
覚悟を決めて#320から始めた方がはかどったかと思われます。

それと耐水ペーパーは指で挟んで擦っていました。ブロックも使ったのですがうまく局面にフィットしなくて。

 

仕上げは#1000です。水垢が落ちて表面が滑らかになってくると、耐水ペーパーが手洗い器に貼りついて動かしにくくなります。

ここまできたら、最終的に指の腹でさすったり、水を流して撥水状態を見て平滑になったかどうかを判断します。

排水口が一番やっかいですが、見えないところなのでここは手を抜いてもいいかもしれません。

 

コーティング作業

WAKI SANGYO 陶器専用洗面コーティング剤開封します。

丁寧な説明書が付属してくるので、手順に従って作業していきます。

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コーティング剤同梱品

基本的な流れはこんな感じです。
冬場だったので、ここから乾燥完了し使えるようになるまで6時間以上掛かりますね。

  1. ここまでの研磨剤や研磨カスをきれいに流す
  2. 付属のクリーナーでもう一度研磨処理
  3. クリーナーを流し乾燥させる
  4. コーティング作業を行う
  5. コーティング面を乾燥させる(3~6時間)

 

コーティング剤の塗布範囲は手洗い器ボウルの内側としました。

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コーティングエリア

 

コーティングの肝は下地処理になります。画像の青色部分を対象に作業を行います。

  • 付属のクリーナーで丁寧に研磨して、もう一度汚れがきれいに落ちているかしっかり確認
  • コーティング前に水分を完全に飛ばす
  • コーティング前にホコリが付着していないかどうかしっかり確認

ここまでできていれば、手順通りの作業で簡単にコーティングは終わります。
コーティング剤はけちらずにたっぷり塗布した方が、仕上がりがきれいです。
(説明書に書いている通りです。少なく付けたらスジがでてしまいました)

あとはしっかりコーティング面を乾燥させ硬化しきればOKです。

 

本品は洗面台用のコーティング剤なのですが、トイレの手洗い器であれば何かをぶつけたり、落ちにくい汚れをこすったりする頻度が少ないので、長持ちが期待できそうな気がしています。

 

今日もお疲れさまでした。

パナソニック縦型洗濯機のねじを外さない分解清掃

Panasonic縦型洗濯機の蓋取り外し清掃

洗濯機の外蓋の根本や内蓋周辺の汚れが気になってきました。
衣類を突っ込む機械なので、繊維等のホコリが溜まりやすいのですよね。
でも、構造的に入り組んでいるので雑巾などでは掃除しきれなくてほったらかしでした。

洗濯機のモデル

●本体

パナソニック 全自動洗濯機

型番:NA-FR80H8

 

2014年発売開始。特別な機能が無いスタンダードな縦型全自動洗濯機です。

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大まかな作業の流れ

付着したホコリの除去と、こぼれた洗剤を拭き取るぐらいなので、外蓋・内蓋の外し方がわかってしまえば、作業時間は短く済みそうです。
カビもないので特別な洗浄も不要です。

  1. コンセントを外す
  2. 洗濯機の外蓋を外す
  3. 洗濯機の内蓋を外す
  4. 外蓋、内蓋を清掃
  5. 蓋を外して丸見えになった洗濯槽上部を清掃
  6. 内蓋、外蓋を取り付け

 

外蓋の取り外し

間違ってボタンを押してしまうと危険なので、コンセント取り外し後に作業します。

外蓋は根元左右の軸を取り外せば、簡単に取り外せます。
左側にばねが付いてますので、無理やり引っ張らないように注意します。

 

工具はラジオペンチを使ってみました。内側の爪をペンチで挟んでスライドさせると簡単に外れます。
プラスチック部品に金属の工具を使うと、思ったより力が加わり破損させてしまう事があるので、慎重に作業します。

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こんな感じでポロっと外れます。

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右側も同様にラジオペンチで挟んでスライドさせて外します。

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外蓋を両手で掴んで持ち上げつつ、左側のばねを外します。
ばねの先が穴に嵌っているだけなので、左側にズラすと簡単に外れます。
取り付けの時に困らないように、ばねの装着状態はよく覚えておきます。

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内蓋の取り外し

外蓋を外すだけでも、目的の清掃は十分に可能ですが、内蓋もほぼ同じ仕組みで固定されている様なので簡単に外せそうです。
ついでに外してしまいましょう。

 

こちらはラジオペンチを差し込む隙間がないので、マイナスドライバー2本で外します。

下矢印の箇所からドライバーを突っ込み爪を押し込みつつ、もう一つのドライバーで右に引き出します。

爪を止めている部分は薄いプラスチックなので、壊さないように慎重に。

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外蓋付け根、洗濯槽上部の汚れ

外蓋が嵌っていた個所の根本が丸見えになったので、拭き掃除します。
蓋を開け閉めするときに目に入るので、汚れが気になる箇所です。
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洗濯槽上部の入り組んだ箇所はこの形のブラシを使いました。
毛足が眺めで幅が狭いため、ちょうどよかったです。

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外蓋ロック部分の汚れ

外蓋を外さなくても清掃できる箇所ですが、汚れが目についたので同じブラシで掃除します。

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内蓋付け根の清掃

蓋の付け根は洗剤とほこりが一体になってがこびりついていました。
ここも水に濡らしたブラシでこすり落としできれいにします。

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内蓋・外蓋の清掃

最初は内蓋を取り外さずに掃除していたのですが、ゴムパッキンの隙間や蓋のロック部にゴミが入り込んでいたので落としきれなかったのです。

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取り外したおかげで丸洗いできて、すっきりきれいになりました。

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このモデルの外蓋にはスイッチやLEDなどの電子部品はないので、外蓋も丸洗いが可能だと思います。
今回はそこまで汚れがひどくなかったので、ブラシと雑巾で拭き掃除程度で済ませました。

 

蓋の取り付け

内蓋は取り外した逆の手順で簡単に取り付けられます。

 

外蓋はばねを最初に取り付ける必要があります。
矢印の奥に穴があるのでばねの向きを間違えないようにひっかけます。

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外蓋の左側にばねをひっかける穴があるので、そこにひっかけます。
外蓋の右側の軸を最初に位置合わせしておくとばねを取り付けやすいかもです。

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ここまでくれば、あとは軸をセットし元通りです。

 

完了

細かい溝の汚れまできれいに掃除できて、気持ちよく使える状態になりました。

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汚れ落としにあまり時間がかからなかったので、道具の準備含めて全体で一時間ぐらいの作業でしたでしょうか。
今日もお疲れさまでした。

 

古い日立IHクッキングヒーターのグリル網探し

アメブロで公開していた記事をこちらに引っ越ししました。

魚が張り付いちゃう焼き網を何とかしたい

古いIHクッキングヒーター。
魚を焼くグリルの網が錆びていて、焦げ付く様になっていますが。
焼く前に空焼きしても、油を塗ってもお魚が張り付くのですよね。

機種は日立アプライアンス「HTW-ST4」
もう10年以上前の製品で、買い替えても良いのですけれど、特に新機能が欲しいわけでも困っているわけでもないので、交換用の網を探します。

 

部品探し

純正品は「STW-ST4 004」

カデンの救急社 さんのサイトによると、ディスコンのようです。
古いので仕方ないです。

kaden119-shop.net

 

同じサイズの現行品は無いかと探します。
単純に見た目から行って、「HTW-4PF-003」がそっくりです。

 

互換性の推測

日立の家電品 ホームページで製品本体の「HTW-4PF」の取扱説明書を確認します。
型番が似ているので、後継機だろうと当たりをつけてってことで。

HTW-4PF:日立の家電品

kadenfan.hitachi.co.jp

 

説明書のイラストを確認したレベルですが、グリルの作りは同じようです。

たぶんトレイと引き出しの取っ手部分はデザイン変更に合わせて、設計が変わっていると思われますが、網は同じっぽいと判断しました。

 

お客様相談窓口に電話して、互換性とか網の寸法とかを素直に聞けばさらに完璧だと思いましたが、省略。
ドキドキを楽しみます。

 

購入完了。答え合わせ

「HTW-4PF-003」をネットで注文。
どこでも在庫あり。すぐに届きました。


サイズはバッチリ同じです。トレイにピッタリ!

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互換性OK!



……というか、全く同じものでした。
保守部品の保有期間が切れた本体については、カタログに互換性情報載せないのでしょうね。

我が家のHTW-ST4
なんの変哲もないベーシックな機種ですが、使い慣れてる物を変えたくない圧力が強くて、今までも操作パネル中心に時々メンテしてます。

 

ゲームボーイカセット電池交換

アメブロで公開していた記事をこちらに引っ越ししました。

セーブデータが消えたゲームボーイカセット

在宅勤務が続く中、気分転換に断捨離を思い立ったんですが、古いゲームを発掘。
初代ゲームボーイゲームボーイアドバンス、それとカセットをいくつか。
 
本体は動きましたが、ソフトの方はバックアップ電池切れ。
ポケモン達も消えてます。
 
ということで断捨離は置いといて、電池交換して復活させます。
この手の電池交換ノウハウは、いろんな方が記事にしてますので今更なのですが、自分の記録として残しておきます。
 
ゴールは、ゲームボーイカラーポケットモンスター金の電池交換
 
その前に、何年かぶりのはんだ付け作業なので練習用にたまごっち2に犠牲になってもらいます。
その後、本番のポケモン金に臨みます。

 

道具調達

こんな感じで揃えました。写真に写ってませんがはんだごても必要です。

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道具一式


DTC-20、又は特殊ネジ用ビット  

任天堂のゲームカセットを開けるには、DTC-20という工具が必要です。
ちゃんとしたブランドの工具だと、そこそこのお値段します。

ソケットドライバーを持っている場合は、先っぽのビットだけを買うと比較的リーズナブルです。
自分はAmazonでビットだけ調達して、大昔に買った小さいラチェットレンチと組み合わせて使うことにしました。

 

合体するとこんな感じ。

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ラチェットレンチと合体

ハンダ吸い取り線  

今回は手持ち切らしてたのでホムセンで買いました。
幅と長さが色々あるのですが今回は幅3mmでちょうど良かったです。

糸はんだ

素性が良くわからない余り物があったのでこれを使います。
たぶんヤニ入りかと。

ハンダゴテ

ハンダゴテは温度調節あった方が無難です。
というか、はんだ付け作業するなら少し無理してでも温度調節付きのコテを買いましょう。
ここをケチって基板を壊してしまったら元も子もないですから。

 

自分はプロ用のお古を譲ってもらったので、それを使ってます。
イメージとしてはこんな感じで、まともに買うとお高いですね。
ここまでゴージャスじゃなくても、せめてコテ台があると安全だし作業が捗りますよ。

 

その他工具類

  • ピンセット
  • ラジオペンチ
  • ニッパー

 

交換用のコイン電池

「タブ付きコイン電池」

というものが必要です。
今回はCR2032を調達しました。

ポケモンカセットの電池とは型番が違いますが、電圧は同じですので問題ありません。こちらの方が容量が大きく長持ちするはずです。
サイズ、特に厚みには注意が必要ですが、これも大丈夫です。
 
ポチったところPanasonicブランドの海外産の電池が届きました。
聞いたことないメーカーよりは安心ですね。

 

この電池のタブ端子の形状は様々なタイプがあります。
完全にGBカセット標準品と同じ端子形状のものを調達すると簡単なのですが、今回は端子形状の互換性は目を瞑り、価格優先で選びました。

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届いたタブ付きコイン電池

カセットを開ける

道具があれば簡単です。
ネジを外して、ケースを上下にズラすだけで簡単に開きます。

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ケースを開ける


コイン電池付きの基板が見えました。
ネジ止めはもう無いので、下ケースから基板を取り出します。

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基板取り出し

古い電池を外す

ここからハンダゴテ作業。
ICを壊してしまうので静電気に注意が必要です。

静電気対策のアイテムは持ってないので、気休め程度に家電製品の金属部分とか触って体の静電気を抜きます。
セーターとかフリースも着ない方が良いですね。

 

  1. ハンダゴテの電源を入れて、適正温度になるまで待ちます。350℃くらいに設定してみます。
    温度調整付きだと簡単安心です。
  2. 温度が上昇したら一度コテ先をきれいに掃除しておきます。
  3. ハンダ吸い取り線を電池の電極に載せその上からハンダゴテを当てて、古いはんだを吸い取ります。
  4. 端子の面積が広いので熱量が足りないようです。
    ちょっとハンダゴテの温度を上げます。
    380℃くらいにして長めにコテを当てます。
  5. これではんだが溶けて上手く行きました。
    これをプラスマイナス両方の電極で行います。
    チップ抵抗が電池電極の近くにあるので、触れないように気を付けます。
  6. はんだが概ね取れたら、ピンセットで電池をつまみつつ、片方の電極に直接ハンダゴテを当てて残ったはんだを溶かします。
  7. はんだがしっかり溶け切れば、電池は自然に外れてきます。
    無理やりピンセットで剥がすと基板側を壊してしまいますので気をつけます。
  8. もう片方の電極を外せば電池がぽろっと取れます。
  9. 最後に、プリント基板側の電極に残ったはんだをハンダ吸い取り線でキレイにすれば完了です。

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コイン電池取り外し

新しい電池を準備する

不良品が混じっているかもしれないので、念のためテスターで電圧を測ります。3V以上あればOKです。

新しい電池は直径、厚み、電極の形が違いますがそれはなんとかなります。

 

ラジオペンチを使って古い電池と同じ形に電極を整形します。

電池の表と裏を逆にしないと、マイナス側の電極の長さが足りません。
機能的には問題無いですが、取り付けの時に逆につけないように気をつけないとです。

話は戻って整形の方は、基板に接する面が平らになればOKです。

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端子を平らに成形する

少し足が長いので先端をニッパーでカットします。
この電池は端子の先が細くなっているので切りやすかったです。
なかなか良いチョイスでした。
 
裏返すとこんな形。
基板に当ててみて、はんだ付けする電極パッドからはみ出さなければOKです。
電池の直径が違っても、この電極をはんだ付けできれば固定されるので問題ないはずです。

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成型後裏返し


本当は電池の電極にフラックスを塗りたいところですが、手持ち在庫がありません。
ハンダゴテを当てて、糸はんだを少し溶かして付着させておきます。
はんだがキレイに伸びて電極を包みましたので、はんだ付け性はこれで問題なさそうです。

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予備はんだ完了状態

 

準備作業はこれで完了です。

 

新しい電池をはんだ付けする

ここまで段取りが整ってしまえばあとは簡単です。
ハンダゴテにも慣れてきたので行けますね。

 

  1. 基板にプラス、マイナスの記号が書かれていますので、間違えないように基板の電極パッドに新しい電池を載せます。
  2. ハンダゴテを電池の電極に当てて、基板のパッドと共に加熱します。
  3. 糸はんだをコテ先に送り込み、はんだを溶かします。
  4. 電極とパッドにはんだがキレイに流れたら、糸はんだとハンダコテを外します。

 

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コイン電池はんだ付け完了

久々でしたが、なんとか取り付け出来ました。
電池、メイドインインドネシアでしたね。

もともとの電池はCR1616だったのでだいぶ大きくなりましたが、まぁ大丈夫でしょう。
 
カバーを取り付ける前に念押し。
整形のときにも書きましたが、電池の表裏が逆になります。
最後にもう一度電池のプラスマイナスの向きを確認します。
間違えていたらはんだを外して付け直しになります。

 

組み立てと動作確認

静電気に気を付けて、なるべく電極や電子部品に直接触らないようにしてカバーを取り付けます。

電池の厚みは増しましたが問題無くカバーは閉まりました。

あとはゲームボーイに挿入して、ゲームを起動してデータをセーブしてみます。

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起動成功!

 

うまく行きました!「つづきから」の表示がちゃんと出ています。
このゲーム、遊んだ記憶が全くないので、データセーブするまでの作業が一番手間取ってます。
そもそも「たまごっち2」なんて、なんで手元にあるんだっけ?
福袋とかに入ってたハズレアイテムだったでしょうか。

 

本番ポケモン

いよいよ本番。
作業は同じなので、違うところだけ写真を載せておきます。

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ポケモン

 

ゴールドのラベルとホウオウがカッコイイですね。

 

ポケモンの電池はCR2025。たまごっち2より一回り大きいです。
データ量が大きかったり、時計を内蔵してるからでしょうか。

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ポケモン金の中身

やることは同じ繰り返しなので結果だけ。
こっちはキレイに収まりました。

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ポケモン金も電池交換完了

 

最初のポケモンチコリータを選んで、とりあえずセーブします。

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ポケモン金も成功!

はい。無事成功です。
たまごっち2の練習のおかげで流れ作業で終わりました。

 

まとめ

道具さえあればほんとに簡単でした。
時間も一つ10分もあれば余裕で終わります。

道具を揃えるコストが一番のハードルですねぇ。
自分はある程度手持ちの道具があったのでやりましたけど。
はんだ付け作業は楽しかったですよ。

 

今日もお疲れさまでした。

PS2 SCPH-30000電源入らず修理

アメブロで公開していた記事をこちらに引っ越ししました。

電源が入らなくなったPS2

断捨離中にプレイステーション2が出てきました
PS2は様々なタイプが販売されていましたが、我が家のものは「SCPH-30000」という初期の厚みのある大型サイズのもの

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SCPH-3000

出てきたからには動かして見ます
ところが電源が入りません。電源ランプも点きません
以前はディスクの読み込みエラーもなく絶好調で使っていたものなので、予想外でした

 

思い当たる場所を予備調査

電源周りだろうと思われますが、簡単に調査して修理するかどうか決めます

  1. 電源ケーブルは断線が無く問題なさそうです
  2. 本体を分解して中身を調べます
  3. 電源基板のガラス管ヒューズを確認します。問題なしです
  4. メイン基板上のチップヒューズを確認します。問題なしです

電源基板が壊れてしまった可能性が一番高そうです

メーカー保証や修理対応は当然終わってますので、電源基板は自力調達しなくてはなりません

 

電源基板の入手

メルカリで適当なジャンク品を購入することにしました
PS2で遊びたいわけではなく、修理すること自体を楽しみたいので、完動品を買うとか修理しないで諦めるとかは選択肢に無いんですね(^-^;


必要なジャンクPS2の状態としてはこんな感じです

  1. 格安。送料+αぐらいのほぼゴミ
  2. 電源が正常に入り、できれば画面表示が確認できるもの
  3. DVDドライブや外観はボロボロでOK
  4. コントローラーやケーブル類は不要
  5. なるはやで手に入る

さすがメルカリ
条件に合致するものがすぐ見つかりました

出品者様は良心的な人のようでしたのですぐポチり

 

ちなみに購入費用は、同じく断捨離で出てきた動かない初代プレイステーションをジャンク品で出品し、その売却益を幾らか充当しています

 
ゴミを買うためにゴミを売る。ジャンク好きな人あるあるだと思います

 

ジャンクPS2の状態を診る

出品者様が取り急ぎ商品を発送してくださいましたので、さっそくジャンクPS2の状態を確認します

外観

メルカリの写真通り、背面の裏蓋がなく、拡張コネクタも潰れています
板金も変形して、外装も一部割れているところがあります
封印シールがないので、一度無理に分解したのかもしれません
内部もホコリで結構汚れていそうです

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ジャンクPS2

動作確認

電源を入れてみると、通常通り起動して画面が表示されます
DVDドライブはトレイの開閉の動きがちょっとガタガタしていますが、動きそうです

ここまでは出品者様の商品説明通り
正直正確な方で本当に良かったです。感謝!

 

ジャンクPS2をパーツにバラす

こちらのPS2は外装がボロボロなので、ここから部品を取り自分のPS2に移植します

作業をスムーズに進めるために、ジャンクPS2をユニットレベルに分解し、使い回せそうなものと廃棄するものに分別していきます

SCPH-30000は、ググればたくさん修理例がヒットしますので、ここでは自分用のメモ程度に流れを記録していくことにします

 

必要な道具

今回の工具はドライバーだけで良さそうです

裏蓋のねじの目隠し蓋を外すための、小さなマイナスドライバー

あとは、大小のねじに合わせたプラスドライバー2種類です

内部が汚れていると思われるので、掃除機やウェス、エアダスターなどもあると良いかもしれません

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今回使った工具

 

底面ねじを外す

  1. 本体を裏返し底面を上にします
  2. 写真の箇所にねじが隠れているので、目隠し蓋をマイナスドライバーで慎重に外した後、ねじをすべて外します

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    底面ねじ止め箇所

     

  3. 長さが違う2種類のねじが混在しています
    普通は再組み立てのために、どこにどの部品が使われているか分別していくのですが、ここでの作業は部品取りなので気にせず進めていきます

 

上面外装を外す

  1. 本体をまた裏返し上面を上にします
  2. 上部の外装を手前側にズラすだけで簡単に外れてきます
  3. 電源スイッチは上部外装に嵌め込まれています。そこからフレキシブルケーブルでメイン基板に繋がっています
  4. 本当はフレキシブルケーブルの写真矢印箇所がテープで固定されています
    この本体は一度分解されたものなので、テープは剥ぎ取った後のようです

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    フレキシブルケーブル固定箇所

     

  5. 少し難しい作業です。
    フレキシブルケーブルに力を加えないようにして、上部外装から電源スイッチを外します
  6. 写真矢印の箇所の突起がスイッチに噛み合ってますので、折らないように外します。少し斜め上に持ち上げると外しやすい気がします

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    スイッチ取り外し

底面外装を外す

  1. 写真矢印のねじを4本外します。主電源スイッチとファンを分離しないのであれば、写真右上のねじは外さなくてもOKです

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    ファン、コントローラI/F固定ねじ箇所

     

  2. ファンや電源スイッチ類が落ちないように抑えながら、本体をひっくり返します
  3. 底面外装を垂直に持ち上げると簡単に外れます

コントローラーインターフェース基板を外す

邪魔なのでぶらぶらしている基板を外しましょう。この辺から基板を触っていくので、静電気に注意して進めていきます

  1. フレキシブルケーブルで接続されているので、インターフェース基板側のコネクタのロックを外します
    このコネクタは、矢印の箇所を上にあげるタイプのロックです

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    フレキシブルケーブルロック箇所
  2. ロックが外れればフレキシブルケーブルが外れます

このPS2は使用環境が良くなかったようですね。謎の茶色いホコリがたくさん付着しています。タバコのヤニでしょうか?臭いやベタベタはあまり感じないのですけれど

電源基板を外す

  1. よいよ電源基板を外します。写真矢印の4箇所のねじを外します

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    電源基板固定ねじ箇所
  2. 写真赤印の裏側にコネクタがついています。これも忘れずに外します
  3. 電源基板裏側に、一か所メイン基板に直結されているコネクタがあります。この部分に力を加えて持ち上げれば基板ごと外れます
  4. 自分のPS2の電源基板と並べてみます。
    左側の黄色い部品が目立つ方がジャンク品のPS2です。右が自分のPS2
    基板に記載された番号を見ると、ジャンク品のほうが新しいタイプのようです
    本体型番は同じSCPH-30000なので互換性はあると思われます

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    電源基板比較

さらに分解。DVDドライブを外す

部品取り分解はここまでで良いのですが、メイン基板が壊れている可能性も考えて、メイン基板も予備パーツとして取り外し確保することにします

  1. 拡張コネクタのところの板金カバーを外します。外付けHDD取り付け用のケースでしょうか。これはねじ止めがないので持ち上げるだけで外れます
  2. 続けて、電源基板の下にある絶縁シートを外します。半透明の大きなものと、黒い小さなものがあります

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    絶縁シートとファン接続ケーブルなど
  3. ファンに接続されているケーブルを外します。細い電線なので切らないように注意します。写真でいうと右下の矢印の箇所です
  4. ファンと主電源スイッチを外します。本体を少し持ち上げるとぽろっと取れます
  5. 写真の赤いところにある大き目のねじを外します。これは裏側から止めてあります
  6. 次はメイン基板を固定している板金のねじをすべて外します。数が多いのでもれなく外します
    写真で示した個所の二本のねじは他と違います。自分のPS2を再組み立てする時に注意が必要そうです

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    メイン基板固定ねじ、矢印箇所は注意

     

  7. 先ほどねじを外した板金とDVDドライブは爪で引っかかっています。前面側の爪をマイナスドライバーなどで持ち上げて外します

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    ドライブの爪
  8. 上手く板金が外れればメイン基板が丸見えになります

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    メイン基板丸見え

メイン基板を確保

  1. メイン基板に接続されたフレキシブルケーブルや電線をすべて外せば、メイン基板が取り外せます
  2. フレキシブルケーブルのコネクタは、ロックの有無とかロック方法の違いがあるので、一つ一つ壊さないように丁寧に外していきます
  3. ジャンク品のDVDドライブは不調とのことだったので、これは捨ててしまいます
  4. とりあえず基板2枚を確保しました

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    部品確保

自分のPS2を直す

同じ要領で、自分のPS2を分解して、電源基板を交換します
さっきの分解で気づいたのですが、メイン基板も異なるようです

 

バックアップ電池交換

バックアップ用のコイン電池が、自分のPS2はメイン基板上に搭載されているのですが、ジャンク品のPS2は、DVDドライブの脇に子基板が用意されていて、そこに搭載されていました

一応、この子基板も予備パーツとして確保しておくこととします

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コイン電池ホルダー

コイン電池の存在に気付いてしまいました
劣化していると思うので、分解ついでに新品に入れ替えておきます

ゲームボーイカセットのバッテリーバックアップ電池交換用に買ったタブ付きコイン電池が余っているので、タブを外してそれを流用します

 

あとは繰り返し作業なので、詳細手順は省略

メイン基板に新しい電池が搭載されました

ジャンク品から外した電池は、プレイステーションのロゴが書かれたCR2032。
ちょっとカッコいいですね

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PSコイン電池

組み立てて元に戻す

では分解の逆の手順で組み立てていきます

この黒い絶縁シート、付近を外装のねじが貫通するので、位置合わせをうまくしないとねじの邪魔をしてしまいます

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絶縁シートに注意

この点以外は特に注意する箇所は無いと思います

 

通電確認

完全に外装を閉める前に、一度電源を入れてみます

まったく電源のLEDが点かなかったので、主電源スイッチONで明かりが灯ればほぼ修理成功と思われます

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電源ON!

点きました!
 
ここから一気に組み上げてしまいます

底面のねじの目隠しカバーは、2種類あります
ゴムのほうを床に接する四隅に取り付けるようにします

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目隠しの材質違い

最終検査

さて、動作チェック
起動画面が表示されました

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起動画面

DVDドライブにはエースコンバット4のディスクが入っていました。最後に遊んだまま放置されていたのですね

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忘れられたAC4

 

トレイの動作も良好です
ゲームソフトを読み込んでみます。起動しました!

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ゲームソフト起動成功

一応日付をセットして、コイン電池交換の確認もします
日付がきちんと記憶されているようです

 
これで修理完了です。故障個所の見当が当たっていて良かったです

今回ははんだ付けは無かったですが、構造が複雑でくるくるひっくり返したりちょっと面倒でしたね

 

今日もお疲れさまでした

自宅ネット環境をWi-Fi 6にアップデート(auひかり)

そろそろWi-Fi 6のルーターに置き換えたい

巣ごもり生活が続いている中、スマホやPCをどんどん入れ替えて、メインの端末はほぼWi-Fi 6対応機種になりました。

 

ところが、宅内のWi-Fiルーターは、IEEE802.11acWi-Fi 5)かIEEE802.11n(Wi-Fi4)対応モデル。
体感速度の向上はあまり期待していないですが、気持ち的に端末のスペックはフルに活かしたいのでこちらも入れ替えを決断しました。

ついでに、Wi-Fiの電波が十分に届かないエリアがあるので、それの改善にも挑戦してみます。

 

auひかりのホームゲートウェイ

光回線auひかりです。
auひかりの場合、ホームゲートウェイというauひかり回線専用のWi-Fiルーターが必須になってます。

とりあえず繋げるだけで動くので簡単ではあるのですが、自分の好みの無線LANルーターを選べない不自由さがあります。

 

我が家では、ホームゲートウェイWi-Fi機能を無効化して、ブリッジモードで自分好みのWi-Fiルーターを接続してネットワークを構築しています。

 

現在のWi-Fi環境

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Befor Wi-Fi 5

有線でも繋げられる端末は有線LAN接続としていますので、Wi-Fi通信のデータ量が大きいのは、スマートフォンタブレットの動画視聴だと思われます。

 

現在の困りごと

  1. IEEE802.11ax(Wi-Fi 6)の端末の性能が活かせない
  2. Wi-Fi親機が1台で、宅内に電波が行き届かない

 

新たに構築するWi-Fi環境

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After Wi-Fi 6

 

これで、通信速度の向上と電波が届くエリアの拡大を狙います。

 

調達した機材

  1. ホームゲートウェイ BL1000HW
    auに交換を申し込むことで、既存のものと交換できました
    費用:3,300円
  2. Wi-Fi 6 ルーター Aterm WX3000HP(NEC製)
    amazonブラックフライデーセールで、購入しました
    費用:約12,000円

Aterm WX3000HPですが、amazonではAM-AX3000HPの型番で販売されています。
物はWX3000HPと同じようです。ルーターの設定画面にも「WX3000HP」と表示されていますので。

ただ、箱が印刷のない茶色の段ボールでした。この違いだけかもしれません。

 

ホームゲートウェイの設定

親機になるホームゲートウェイから設定を始めます。

 

auひかりのホームゲートウェイは、契約内容に応じて搭載された機能が有効になるようになっています。
例えば、一度もauひかりの回線に接続していない状態で、設定画面を開いてもWi-Fiが無効になっていて設定できません。

 

ですから、いきなり既設のBL900HWを外してしまって、BL1000HWに置き換えて電源ONしてしまいます。

その後、ホームゲートウェイの設定画面にアクセスするために、有線LANポートにノートPCを接続してブラウザから作業するようにします。

最初の設定はやっぱり有線LAN。面倒が起きたときに悩まなくていいですから。

 

設定個所と設定値は下記の通り。

管理者パスワード
念のため初期値から変更しておきます

無線LAN基本設定
バンドステアリング:OFF
これをONにすると、2.4GHz帯(11n)にしか対応しない子機が繋がらなくなったのでOFFにしています。
具体的には、PanasonicのエアコンとKindle Paper Whiteがダメでした。

無線LAN詳細設定(5GHz)
ネットワーク名SSID従来と同じSSID
子機側の設定を変えたくないので、今までと同じSSIDに設定します。

WPA暗号化キー:従来と同じ暗号化キー
子機側の設定を変えたくないので、今までと同じ暗号化キーに設定します。

11axモード:ON
当然ONです。

MU-MIMO:ON
手持ちのスマホは対応しているのでONにしておきます。

送信出力:50%
Wi-Fiルーターが2台体制になるので、干渉を抑えてローミングもスムーズになることを期待して出力を落としてみます。
気休めかもしれませんが。

無線LAN詳細設定(2.4GHz)
ネットワーク名SSID従来と同じSSID
5GHzと同じです。

WPA暗号化キー:従来と同じ暗号化キー
5GHzと同じです。

11axモード:ON
5GHzと同じです。

送信出力:50%
5GHzと同じです。

11b専用子機接続:OFF
意味がよくわかりませんが、11bは使わないのでOFFにしておきます。

 

あとはデフォルトです。

 

WX3000HPの設定

こちらはブリッジモードで動作させます。
本体のスイッチをBRモードに設定し、WAN側ポートにBL1000HWからのLANケーブルを接続して、電源ON。

同じようにノートPCを有線LANで接続します。
これでハードウェアの準備は完了です。

ブリッジモードの場合、WX3000HPのSETボタンを押しながら電源を接続することで、強制DHCPモードで起動します。
この状態でブラウザから「192.168.1.210」を開くと設定画面が開けます。
最初の設定で固定IPを設定してしまえば、次回からはこの操作は不要です。

 

設定個所と設定値は下記の通り。

管理者パスワード
念のため初期値から変更しておきます。

基本設定
DHCPクライアント機能:OFF
WX3000HP自身は固定IPアドレスで運用するのでこの機能はOFFにします。

IPアドレス/ネットマスク(ビット指定):192.168.0.nnn

大きい数字のアドレスを設定しておきます。次回からはこのIPアドレスで設定画面に入れます。

ゲートウェイ - 固定アドレス:BL1000HWのIPアドレス

ネームサーバ - プライマリDNS:BL1000HWのIPアドレス

ここまでが固定IPアドレスの設定です。

 

Wi-FiLAN基本設定
バンドステアリング:OFF
BL1000HWと同じです。

無線LAN詳細設定(5GHz)
ネットワーク名SSID従来と同じSSID
BL1000HWと同じです。

暗号化キー:従来と同じ暗号化キー
BL1000HWと同じです。

11axモード:ON
当然ONです。

オートチャネルセレクト機能:使用する
まずはこの設定で使ってみます。不安定な時はOFFにします。

詳細な項目を表示 - 送信出力:50%
BL1000HWと同じです。

無線LAN詳細設定(2.4GHz)
ネットワーク名SSID従来と同じSSID
BL1000HWと同じです。

暗号化キー:従来と同じ暗号化キー
BL1000HWと同じです。

11axモード:ON
BL1000HWと同じです。

オートチャネルセレクト機能:使用する
まずはこの設定で使ってみます。不安定な時はOFFにします。

詳細な項目を表示 - 送信出力:50%
BL1000HWと同じです。

 

あとはデフォルトです。

 

Wi-Fi 6 接続完了

ルーターの設定が終わり、各端末の状態を確認していきます。

AndroidのGalaxy S21+は、Wi-Fiのアイコンに「6」の数字が加わりました!

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Wi-Fi 6 成功!

iPhoneはアイコンではよくわかりませんが、普通にWi-Fi接続できています。

Panasonicのエアコンやニンテンドースイッチ等も問題なさそうです。

 

どの端末も体感速度が大きく変わった感じはないのですが、とりあえずトラブルは無いようでスムーズに移行できて安心しました。

ルーターが2台になったことで、極端に電波が弱くなる場所が無くなった感じですが、全部屋アンテナピクトがマックスにはなってないですね。
この辺は設置場所等微調整するともっと良くなるかもしれません。

 

今日もお疲れさまでした。