ソフト巾木剥がれの補修

トイレのソフト巾木が気になる

我が家のクッションフロアの床と壁紙の境目にはソフト巾木が貼られています。

ソフト巾木は接着剤で壁紙の上に貼られていますが、経年劣化で少しずつ剥がれて隙間が見えるようになってきました。

 

特に気になってしまうのはトイレです。
座ると目に入ってしまうので、「あ~痛んできてるなぁ」とつい思ってしまうんです。

今年のゴールデンウイーク前半は天気予報がイマイチだったので、DIYで直すことにしました。

 

必要な道具

ソフト巾木の状態が良ければ、剥がれた部分を再接着するだけで行きたいです。
なので接着道具だけを準備します。

  • ソフト巾木用接着剤
  • 接着剤用ヘラ
  • マスキングテープ
  • 雑巾(はみ出た接着剤拭き取り用)

 

ソフト巾木用接着剤

塩化ビニール対応の接着剤を用意する必要があります。

今回はホームセンターで専用品「アイカ エコエコボンド AE-1000」を購入してきました。

 

AE-1000はちょっとした補修作業には量が多いです。
それほど高価な接着剤ではなかったので思い切って購入しましたが。

塩化ビニール対応の速乾性ボンドでも良かったかもしれません。

 

接着剤用へら

接着剤は巾木の端っこまできっちり塗らないとまた剥がれてきます。
ヘラがあるといいですね。

今回は手元にあったパテ塗り用のヘラを流用しました。

 

以前職人さんの作業を見せていただいたときは、カーペットの端切れを巾木の幅にカットしてヘラ代わりに使っていました。
いろんなテクニックがあるみたいですね。

 

状態確認とマスキング

ソフト巾木を一旦完全に剥がして状態を確認します。
クロスがビリビリ破れることも無く、簡単に剥がれます。

ソフト巾木自体は硬化してボロボロとかそういう劣化はなさそうなので、狙い通り再利用できそうです。

黄色い?緑色?のボンドが使われていたみたいで、縦方向(幅の狭い方)にヘラで塗った跡が見えます。

横方向に塗るより縦に塗った方が端まで接着剤が行き渡るのでしょうね。これを真似することにします。

 

ソフト巾木の再接着位置合わせと接着剤のはみ出し対策を兼ねてマスキングします。
これで準備完了です。

 

接着剤を塗布する

接着剤はソフト巾木側に塗布します。
古い接着剤を除去したり壁紙側を均したりはせず、そのまんま行きます。

まずはお試しで小片に塗ってみます。

AE-1000は白いですね。
それと液状なので塗り広げやすく素人にも扱いやすい気がします。

 

ソフト巾木を貼り合わせる

壁紙にソフト巾木を貼りつけます。

はみ出た接着剤は濡らした雑巾で拭き取ることができます。

古い接着剤を除去しなかったせいか、初期接着力が弱く浮いてきてしまいました。

 

接着剤硬化まで押し付ける

浮いてくるソフト巾木を手で押さえているわけにもいかないので、物置から車の雪下ろしブラシを持ってきて押さえつけ道具に使用することにしました。

伸縮式なので長さ調整できてちょうどよかったんです。
突っ張り棚があるともっと良かったかもしれません。

 

完成状態

1時間程度押さえつけましたが、突っ張り棒を外してしばらくすると浮いてきたりします。
接着剤の塗布量が多かったのかもしれません。

接着力が落ち着いたのは3~4時間経過した頃でしょうか。

貼り合わせる前に少し乾燥させてからの方が良かったかもしれません。

 

仕上がりはこんな感じになります。

 

接着剤選定振り返り

今回使用したAE-1000

接着力が強くなるまで結構時間がかかりましたが、塗り広げやすくはみ出た接着剤の拭き取りが簡単で、素人DIYでも扱いやすかったです。

水拭きで綺麗になるので、使用したヘラも再利用可能です。

 

この特徴を活かして、後半の作業ではソフト巾木を剥がさず、剥がれの隙間に接着剤を流し込む形で補修作業を進めたのでずいぶん作業時間が短縮できました。

 

苦労したのは浮いてくるソフト巾木をどう押さえつけるか?という点。

 

剥がしたソフト巾木や壁紙の下地処理をしなかったせいかどうしても初期接着力が弱いのです。

今回のようなちょっとした剥がれであれば、速乾性の接着剤の方が簡単かもしれません。

 

今日もお疲れさまでした。

 

ヤマボウシのカイガラムシ退治 反省会

過去2年のカイガラムシ討伐を振り返る

※虫が苦手な方は閉じてください

昨年、今年と、4月にヤマボウシカイガラムシと戦ってきましたが、なかなか撲滅に至りません。

来年に向けた反省会を行ってみます。

mototsuma.hatenablog.jp

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敵はなんだったか

ネットで似た画像を探した程度なのですが、オオワタコナカイガラムシ というのが非常に近いのではないかと。

ヤマボウシが受けた被害ですが、

  • 白い卵嚢が非常に目立つ
  • すす病の原因になって葉が黒くなる

の2つです。

木が弱ったとかはあまり感じませんでしたが、見るからに正常じゃないなと思っちゃうので気になるのです。

 

撲滅できない原因

今年も殺虫剤と目視による直接駆除を行いましたが根絶できなかったようで、数日後には白くなったカイガラムシが見つかってしまいました。



色々調べた結果、

  • 殺虫剤を散布する時期が少し遅かった
  • 樹皮などに隠れている幼虫を駆除しきれなかった

が考えられそうです。

白いカイガラムシが目視できるようでは殺虫剤散布時期が遅いので、もう少し早めに間隔をあけて数回散布するのが効果的のようです。

 

別手段1:マシン油乳剤検討

マサキにコナカイガラムシが発生した時は、マシン油乳剤が非常に効きました。
虫を窒息させて殺してしまうという薬です。

ただ、樹木に対する負担が大きく葉が変色してしまうので冬場の散布限定です。

この薬剤がヤマボウシに適するかどうかはわかりませんが、来冬に散布することもアイデアの一つです。

 

別手段2:夜に捕殺する

成虫に対しては目視で見つけ次第、直接こすり落とす又は枝を切り落とすが最強です。

ところが、日差しが強い時間帯は白いカイガラムシは見落とすことが多いのです。

比較的、早朝か夕方、日が傾いている時間帯が見つけやすいのですけれど、それでもまだ見逃します。

 

実はねらい目は夜間であることに気づきました。
スマホのライト機能や、懐中電灯で照らすと、白いカイガラムシは光をよく反射するので日中より発見確率が上がります。

ご近所さんの目が気にならないなら、これもひとつの手段ではあります。

 

別手段3:ケルヒャーでぶっ飛ばす

ヤマボウシに負担をかけてしまいますが、高圧洗浄機でカイガラムシを流してしまう手段もありそうです。

水圧は樹皮に負担をかけないように調整しながら実際にやってみました。

  • 白くなる前の幼虫はあっさり飛んでいきます
  • 太めの枝や幹の白い成虫も簡単に除去できます
  • 葉裏や細い枝は水圧が受け流されてしまい効果なしです

木の幹に隠れている幼虫には効果がありそうです。
飛ばされた先からまた戻ってくる可能性はありますが。

 

どんな手段にせよヤマボウシを弱らせてしまっては本末転倒なので、次の冬から早めに動くようにしないとです。

今日もお疲れさまでした。

ダイニングテーブルにコンセント増設

ダイニングのコンセント位置が悪い

ホットプレートや卓上タイプのIHクッキングヒーター、それとノートPC。
使うときだけ出してきて、ダイニングテーブル上で使います。

 

この時の電源事情が我が家はイマイチ。
コンセントが低い位置、且つ狭い場所にあって電源プラグの着脱が微妙にめんどくさいのです。

 

電源タップや延長コードを使えばいいのですが、床にゴロンと転がしておくのがあまり好きじゃなくて……。

 

そこで、ダイニングテーブル自体にコンセントを取り付けることにしました。

 

コンセント増設構想

テーブル自体を加工したりせず、ねじ止めや両面テープ止めで簡単にコンセントを取り付ける方法を考えます。

一般的な電源タップを使っちゃう手も考えましたが、サイズが大きく邪魔になりそうなのでNG。

ホットプレートをはじめ消費電力が大きい機器を使うので、1口あれば十分です。

 

色々さがした結果、エスというメーカーさんが販売している、家具に取り付けるタイプのコンセントを発見。

サイズが小さく、テーブルの下に取り付けても邪魔にならなそうなのでこれで決定です。

 

この1口タイプのほかにも、2口タイプやスイッチ付きタイプなど色々選べます。

 

コンセント取り付け作業

両面テープで超簡単に取り付け完了です。秒で終わってしまいました。



両面テープは鉄板のこいつ。3Mの超強力 スーパー多用途 粗面用。

 

ノートPCを接続してみた

さすが3M。プラグ差し込み時に全くグラグラしません。
これならねじ止めしなくても良いですね。


取り付け位置もここでOK。邪魔じゃなくて差し込みやすいです。

 

ケーブルは1.5mの長さがあって、少し余ります。

手元に強力なマグネットフックがあったので、テーブルの天板固定用のボルトに取り付けて、このフックにケーブルを束ねてひっかけておくことにしました。

 

エスコのコンセントは、1口タイプでも1000円程度しますので、一般の電源タップのお値段相場からすると「ちょっと高いかな?」と感じてしまうかもしれません。

ですが、家具取り付け用にぴったりの物がラインナップされていてすごく便利ですよ。

 

今回はDIYというにはお手軽すぎましたかね。
今日もお疲れさまでした。

ヤマボウシのカイガラムシ退治 2年目

今年も奴らがいた

※虫が苦手な方は閉じてください

4月中旬。昨年はこの時期に庭木のヤマボウシカイガラムシを退治しました。

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この時は全滅させたつもりだったのですが、生き残りがいたようです。

「今年は大丈夫かな?」と思いつつよーく目を凝らしてヤマボウシを観察したところ、見つけてしまいました。

白い虫を。

 

まずは全体の繁殖状況の確認

地上から見上げる形と、2階のベランダから見下ろす形の両方からざっと確認したところ、白い殻を被ったカイガラムシはまだ数えるほどのようです。

どうやら去年よりは先手を打って対処できそうな雰囲気です。

 

今度は、脚立を使って枝先を至近距離で確認します。

すると、白くなる前の灰色の状態のカイガラムシを発見です。幼虫なのかこれから白いロウを纏う直前の成虫なのでしょうか。

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木の幹と似たような色なのでよく見ないと気づきにくいですが、白い状態のものよりずいぶん数が多そうです。

※写真だと白っぽく映ってますが、実物はもっとグレーです。

それと、真っ白になったカイガラムシは動かないのですが、この状態のヤツは動きます。

 

対処方法を決定

完全に白くなったカイガラムシ

目視ですぐ発見できて数も少ないので、こいつらは去年同様使い古し歯ブラシでこそぎ落として潰します。

手が届かない高所の枝のカイガラムシは、枝先を高枝切りばさみで切り落とします。

 

まだグレーのカイガラムシ

こちらは殻を被ってないので殺虫剤が効きそうです。

去年購入した専用の殺虫剤が余っていたので、こいつを散布します。

 

展着剤も併用して効果が高まることを期待します。

 

殺虫剤の噴霧

必要な道具はこんな感じ。

  • 噴霧器
  • マスク
  • ビニール手袋
  • 肌が出ない服
  • ゴーグル
  • 脚立

噴霧器は乾電池式のこういうタイプです。ノズルが伸びるので使い勝手がいいです。

 

今回、殺虫剤は3リットル作りました。我が家のヤマボウシの大きさだと少し多いぐらいの量です。

 

準備ができたら、上から下からまんべんなく噴霧します。

木の幹にも張り付いているのでそこも忘れずに。

 

忘れてましたが作業前の注意点。

背の高い木だと噴霧器の薬液が結構飛び散りますので、お隣さんには前もって声をかけておいた方が無難です。

 

その後の経過とまた来年

この日の作業的には1時間ぐらいだったでしょうか。
なかなか完全に死滅させるのは難しいです。

数日後、ヤマボウシをよく見ると今年も生き残りが居ました。
幼虫の状態で潜んでいたヤツが成長して、白い殻を被ったので目に付くようになったようです。

 

一週間程度、毎年地道に目視で発見しては、捕殺を繰り返してほぼ討伐完了となりました。

 

これでも昨年よりはずいぶん少なかったので、毎年確実に減らしていくことが大切なのかもしれません。

 

今日もお疲れさまでした。

 

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机にケーブルホルダーを付ける

だらっと垂れたケーブルをスッキリさせたい

ずいぶん前に買った無印良品の横に長い机。
在宅勤務が増えてパソコンデスク代わりに使っていました。

先日の地震でこの机に載せていたテレビとディスプレイが落下したので地震対策が必要になったのと、地震以前からケーブル類の取り回しをスッキリさせたいと思っていたので、両方一気に解決することにしました。

 

Befor/Afterはこんな感じです。

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机の背面を加工

机の背面に少々手を加えることにします。

ただ、背面の材料は合板です。たぶん繊維材に化粧板を貼っただけの物で直接ビスを打つには強度が足りなそうなので補強することにしました。

手順はこんな感じ。

  1. サポート材を接着
  2. ケーブルホルダー的なものをサポート材に取り付け
  3. 同じく地震対策用の何かをサポート材に取り付け

 

壁付で使用する机なので、見た目にお金をかけずに簡単に済ませます。

 

サポート材を接着

余っていた板材をやすり掛けも切断もせずそのままの長さで適当に木工用ボンドで接着します。
雑誌を重し代わり載せておきました。

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テレビとディスプレイを並べて置いているので、サポート材も長いものが必要になってます。

 

ケーブルホルダーと地震対策アイテムをねじ止め

パソコンのケーブルをひっかけるホルダーを取り付けました。

これはホムセンで見つけたT字金具です。
寸法も図らず適当にビスで止めていきます。

T字の棒部分にケーブルをひっかければ垂れ防止になる構想です。ダメならケーブルタイで結び付ければOKですし。最終的に4つ取り付けています。

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一番手前の黒い部品は、地震対策用のクランプです。
このクランプとディスプレイをひもで連結して前に倒れることを防ぐ考えです。

こちらもホムセンで電線固定用のナイロンクランプを見つけてそれで代用です。

ただ、下穴もあけずに適当なビスを使ったらサポート材が少し割れてしまいました。
やり直すか迷いましたが、とりあえずそのままで……

 

 

 

テレビやディスプレイの固定イメージ

テレビにはひもを通すホルダーが最初から付いてますので、ナイロン紐を括り付ければ地震対策完了です。

ディスプレイも同じように結びつけています。

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サポート材が柔らかい木なので、地震対策的には少し強度が心配です。もう少しいい材料が余ったら再び改造するかもしれません。

今日もお疲れさまでした。

背の高いスチールラックの地震対策

震度6弱でスチールラックの突っ張り棒がずれた

またまた地震対策作業です。
今回は天井まで届くぐらいの背の高いスチールラック。

東日本大震災以前からルミナスのスチールラックに純正の突っ張り棒を取り付けて地震対策としていました。

 

これの天井突き当て部分にはネジ穴があって、木ネジで天井に固定する仕組みになっています。
自分はこのねじ止めをせず突っ張りだけを当てにしていました。

 

で、東日本大震災と今回の震度6弱地震では突っ張りがずれて天井の壁紙を破ったり、天井のモール(ケーシング)を削ってしまったりという被害が出たと。

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じゃぁ天井にネジで固定すればいいのか?なんですが、この場合、天井に補強を入れるか、天井の梁に取り付けないとダメなんです。
震度5強を超えるような揺れだと、天井の下地材が耐えられずに壊れてしまうので。
東日本大震災直後は、ここで考えることを止めてしまって今日までほったらかしでした。

 

ちなみにラックの棚はサイズはこのような大型の物。

 

延長の突っ張りポールはこれです。

 

重量があるので脚部はこのオプションを取り付けてます。

 

気休めかもしれないけど対策実施

今回と同じ強さの揺れに耐えビクともしない棚にするには、天井に補強を入れてラックをねじ止めするか、スチールラックそのものを止めて作り付けの棚を作るかなのでしょう。

 

それはわかっているのですが、手持ち材料で気休め対応してみます。

対策はこんな感じで考えました。

  • 突っ張り棒と天井の接地面積を広く
  • 突っ張り棒とモールの接地面積を広く
  • 突っ張り棒が滑りにくいようにする

これで天井やモールの一点に強い力が加わる可能性を減らそうということです。

 

サポート材の切り出し

突っ張り棒をサポート材にねじ止め固定し2本を連結することにしました。
ラック自体の変形を抑えることで天井やモールへかかる力が分散できないかな?と考えたからです。

 

手持ち材料にOSB合板があったので、4枚電動丸ノコで切り出しました。

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切り出した後は、四隅や端面をサンダーで丸く滑らかにします。
多少なりともモールへの当たりを柔らかくということで。

 

ゴム板をクッションにする

これにゴム板を両面テープで接着します。
ゴム板の裏に突っ張り棒をねじで止めるイメージです。

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写真の通りゴム板は少し大きめにしています。はみ出てる部分をモールに突き当てます。

ゴム板の厚みは3mmの物をホームセンターで購入。
今回新しく用意したものはこれだけです。

 

突っ張り棒をねじ止め

OSB合板は厚みが薄いので2枚を木工用ボンドで貼り合わせています。
貼り合わせたのちビスで突っ張り棒を固定します。

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取り付け

ルミナスのラックに取り付けてしっかり突っ張らせれば完成です。

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ラックを手でゆすった際のグラグラ感はあんまり今までと変わらないですね。
ポールの剛性がアップしたわけではないので。

 

ちなみに床側はこんな感じ。
棚に置いた荷物の重量が掛かっているので、こっちは動きにくいのです。

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効果のほどは次回の大地震まで待たないとわかりません。
そんな日が来ないことを祈っています……

今日もお疲れさまでした。

室内壁に開いた穴の修理

楽天市場

震度6弱で家具が倒れて壁に穴

前回記事に続き地震被害の補修作業です。
今度は屋内の壁の穴を直します。

犯人はIKEAのBILLY(ビリー)という本棚です。
地震で倒れてきて別の家具に引っかかって斜めに止まったのですが、背面の脚部が壁にめり込みました。

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ここで補修作業の結果を先に書くと、

『プロの仕上がりを求めるならプロに頼め』

です。

よーく見ないとわからないレベルの仕上がりにはできませんでした。

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今回は、
補修箇所が足元の高さで視界に入りにくい & 家具の裏に隠れそうな場所
ということで、「失敗してもまぁいいか」ぐらいでDIYにチャレンジしたので後悔はしてません!

とはいえ、次回はもう少し上手に仕上げるために反省記録を残します。

 

穴あきの状況と作業の見立て

本棚の左右両サイドに相当する位置2カ所の穴です。
壁紙を突き破り石膏ボードに貫通しています。

このため、

  1. 石膏ボードの穴を塞ぐ
  2. 塞いだ上から壁紙を貼る

の2ステップで作業を進める必要があります。

必要な道具と材料

Google先生を頼りに必要部材をリストアップ。

石膏ボード穴塞ぎに必要なもの

どうやら石膏ボード切り出して張り付けるパターンと、パテで穴埋めするパターンがあるようです。

今回は3cm幅のスリット状の細長い穴だったので、パテ埋め方式を採用しました。

  • 石膏ボード用穴埋めパテ
  • ゴムベラ(パテ埋め作業量)
  • ファイバーテープ(リペアプレート)

パテの落下やはみ出しがありそうだったので、マスキングテープや新聞紙も用意します。

 

壁紙補修に必要なもの

壁紙の方は破れた部分だけ貼りかえる形になります。
新築時の余った壁紙をキープしていたので助かりました。

  • 壁紙
  • 壁紙のり
  • 壁紙用ローラー
  • カッター
  • 定規

他にはみ出たのりの拭き取り用に、水と雑巾を用意しました。

石膏ボードの穴埋め作業

パテ埋めの準備作業

パテ埋めは穴部分だけに行うので、小さい範囲で壁紙を剥がしておきます。

 

また、石膏ボードの割れた断面がギザギザなのでカッターで滑らかにます。

砕けた石膏が付着しているとリペアプレートの接着が弱くなったり、パテが密着しなさそうなので拭き取ってきれいに掃除します。

一応マスキングしましたが壁紙は後からもう一回り大きくカットするので、必要ない作業だったかもしれません。

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マスキングテープは壁紙用と記載があるものをホームセンターから買ってきました。
粘着力が弱く壁紙を傷めないもののようです。

 

ファイバーテープ(リペアプレート)を貼る

パテ埋めの際に補強になるリペアプレートを貼ります。

ホームセンターで目に付いた「日本ミラコン産業 室内壁の補修 ネットシート」というのを買ってきました。
パッケージの説明書きを見て、パテ埋めせずにそのまま壁紙を貼れそうに思ったんですね。

現物を見てみたら、壁紙の支えになるプレートが結構分厚くて、壁紙に段差ができそうだったのでそのまま使うのは止めました。

 

パテ埋め専用のテープが安く売られていますので、こっちが正解だったようです。

 

結局、買い直すことはせずにネットシートのプラスチックプレートを無理やり剥がして普通のファイバーテープとして使いました……

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下地のパテ埋め作業

壁の穴を埋めるためのパテは近所のホームセンターで見つけた「レッドデビル ワンタイム」という商品を選択。
ちょっと高かったですが最初から半練り状態で扱いやすそうに見えたので。

 

ゴムベラも新しく購入。
小さすぎると作業性が悪いので、穴の大きさに合わせたものを用意します。

 

パテは牛乳パックを開いたものに取り出して、少しこねてから塗り始めます。

今までの写真と別の穴ですが、ワンタイムを塗った後はこんな感じになりました。
ゴムベラを使ってファイバーシートにパテを押し込む様な感じで、ある程度厚みを出して強度を確保するようにしました。

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ワンタイムは厚塗りする場合にも非常に作業性が良く、素人向きだったのかもしれません。

 

それと、ここまででもう一つ感動が。

「ゴムベラは絶対必要。買ってよかった~」

ホムセンで見つけた安いゴムベラでしたが、適当なもので代用したりせず専用品を買うべきです。
適当な道具で平らに仕上げるのはかなり難しいです。

 

下地の仕上げ作業

ワンタイムの説明書きには仕上げのパテを濡れと書いてあったので、ホムセンで隣に置いてあった「メイコー ファミリーパテ」を合わせ買い。

こちらも最初から半練り状態のDIY向き商品です。
ワンタイムと違って薄塗り用になります。

 

ワンタイムがしっかり乾燥して硬化してからの作業になります。
これは絶対です。

 

塗り終わるとこんな感じで、ファイバーテープの段差が消えるように滑らかに仕上がればいいんじゃないかと思って塗ってます。

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作業的にはワンタイムよりファミリーパテの方が塗りにくかったです。
薄塗りで乾燥が早いのか、ゴムベラを往復させると表面が荒れやすい感じ。

なので、最後の仕上げに120番の紙やすりで軽く均しました。

 

壁紙を貼る

このステップが作業のハイライトです。
下地処理の技術に加えて、壁紙の扱いは技術が要るんだなという事を実感しました。
クロス職人さんはすごいです。

 

壁紙の模様を合わせる

この部屋の壁紙は塗り壁調の複雑な柄なので、模様がずれないように補修用の壁紙をしっかり合わせる必要があります。

最初は一致場所が見つからずに悩みましたが、よく見ると20cm幅ぐらいで繰り返しパターンになっていたので、それに気づいたら簡単に合わせられました。

 

壁紙をカット

位置を合わせたらパテ埋めエリアより一回り大きなサイズで切り抜きます。

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ズレないようにしっかり押さえてカッターを垂直に立ててカットするだけなのですが、どうにもうまくいかずに何度かやり直すことになってしまいました。

 

というのも、

  • 壁の一番下の穴で作業姿勢に無理がある
  • 金属の普通の定規をガイドにしたけどズレやすい

こんなことがあってスパッといかないんです。

で、カットした壁紙を合わせてみると変な隙間ができたり、少しだけ重なったりで……

 

プロは地ベラという道具を使うらしいということを作業が終わってから知りました。
確かに力を入れやすい感じがします。

 

壁紙をのりづけ

のりづけには壁紙用のりローラーが必要です。
ローラーはもともと持っていたのでのりだけ買いました。


先ほどの地ベラも併せてこんなセットがあるのでこれを買えばよかったです。

 

壁紙と壁両方にのりを付けて壁紙を貼りつけた後、ローラーでしっかり押し付ければOKです。ここは結構簡単です。
はみ出たのりは水拭きすれば良いですし。

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のりはへらを使って全面に端っこまでしっかり塗りました。のりが無い場所があると、そこからはがれる気がしたので。

ネットで検索すると端部にはジョイントコークを使いなさいというのもあったんですが、そこまではしませんでした。

後からはがれてきたら、壁紙補修用の接着剤でくっつければいいかなと思いまして。

 

最後は地震対策

仕上がりは冒頭の写真の通り。

強めの光が当たると、ほんの少しの段差や隙間・凸凹が浮き上がって見えてしまいます。
こういった部分補修で完全にフラットにするというのは本当に難しい。

 

自分自身もひどい地震直後で精神的にも平常状態じゃなくて慌てていたんですね。
もう少し落ち着いて、商品の物流も正常に戻った後に、

  • ちゃんとした道具や材料をそろえる
  • 自分自身の練習

そういったことが必要なレベルの難易度なんだなと今になって反省。

 

もう一つ。

 

古い壁紙は日焼けして褪色しています。
今回は本棚の裏に隠れた壁紙だったので、補修用の壁紙と色の違いが目立ちませんでしたが、日当たりのいい場所の壁の場合は色の違いも出てしまったかもしれません。

まだ余震が続いていますし、今後も強い地震があるかもしれないとのことだったので、突っ張り棒を取り付けて今回の作業は完了です。

 

今日もお疲れさまでした。
皆さんも地震対策をしっかりと!